女子サーブル団体で世界ランク9位の日本は、カザフスタンを45-35で破って3位となった。準決勝で同ランク7位の中国に敗れて史上初の優勝を逃したが、3位だった17年大会以来2年ぶりに表彰台に上がった。それでも選手らの表情は暗く、目を潤ませる選手もいた。

日本は個人戦2位の田村紀佳(27=旭興業)、同3位の福島史帆実(23=セプテーニ・ホールディングス)、江村美咲(20=中大)、青木千佳(29=ネクサス)で挑んだ団体戦。おのおのが「金メダルを取るために練習してきた」と振り返ったが、準決勝で中国の壁に阻まれた。常に相手に点数をリードされて焦った日本。焦る気持ちがミスを生み、決勝進出できず。3位決定戦は勝利したが、誰ひとりとして笑顔はなかった。

江村は「がっがり、じゃないけど、あれだけ準備したのに金メダルをとれなかったのは悔しい」と話せば、田村も「金メダルを取れると思っていたので悔しい」と険しい表情だった。今大会はワールドカップ(W杯)ポイント対象大会で、成績は20年東京オリンピック(五輪)の出場資格を決めるランキングに影響する。東京五輪の団体枠は世界ランク上位4位以内に入るか、大陸別でアジア大陸トップになるかが条件。そのため今大会で優勝すれば同ランク5位の韓国、同7位の中国に迫るチャンスだった。