NBAウィザーズからドラフト1巡目全体9位で指名を受けた八村塁(21)が1日、チームと契約合意に至ったと代理人事務所が明らかにした。チームの公式ツイッターでも八村が契約書とみられる書類にサインする画像が公開された。

日本人としてドラフト指名を受けたのは、81年岡山恭崇氏(64)以来だが、岡山氏は交渉の席についておらず、ドラフトからNBA入りしたのは八村が日本人初となる。

八村は25日(日本時間26日)から3日間行われたウィザーズのミニキャンプに参加。5日(同6日)にはサマーリーグ(ラスベガス)が開幕し、八村の初戦は全体1位指名でデューク大出身のザイオン・ウィリアムソンが所属するペリカンズと6日(同7日)に対戦。6月中旬、ミニキャンプに参加していた比江島慎(28=栃木)もペリカンズの同リーグのメンバー入りが決定し、いきなり「日本代表対決」が実現するかもしれない。同じく日本代表でミニキャンプに参加していた馬場雄大(23=A東京)もマーベリックスの一員として参加する。

若手の登竜門と言われるサマーリーグだが、19-20シーズンのチーム編成のために重要な大会でもある。ドラフト指名後には「これはただのドラフト会議というイベントにしかすぎない。NBAに入ってからが重要」と話していたように、八村にとって厳しい戦いが始まる。

サマーリーグ終了後には日本に帰国し、代表合宿に合流する予定だ。NBAの規定である28日の拘束日を最大限に生かせるよう、日本バスケットボール協会の東野技術委員長が現地に向かい、チームの幹部に直談判する。

8月31日からは「出場するために練習してきた」というW杯が始まる。