体操男子でオリンピック(五輪)個人総合2連覇、リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの内村航平(30=リンガーハット)が20日、埼玉県越谷市内で東京五輪開幕1年前を控えたトークショーに参加した。

コナミに所属していた16年までは草加市を練習拠点にしており、埼玉県との縁がある。リオ後には同市でパレードがあり、「草加市にこんなに人がいたのかと思いました」と思い出を振り返った。

母国で五輪が開催されることには「今でも実感がない」としながら、「たくさんの人に応援にきていただき、その応援を感じながら試合をできるのは必ず選手にプラスになる」と歓迎。体操の競技普及を第一に考えており、この日も「体操は五輪の時しか見ないという声も聞き、それは悲しいなと思います。テレビでもいいので、世界選手権もやっていますので、是非見てほしい。試合会場に来ていただければ、演技の音や高さなども感じられると思う。選手も何か伝わる演技をしないといけない」とアピールした。

今季は苦難の日々を送ってきた。4月の全日本選手権は両肩痛の影響で予選落ち。世界選手権(10月、ドイツ)の代表から漏れた。リハビリを続けながら、来週からは復帰戦となる全日本シニア(8月、福井)に向けて演技の練習に入るという。「絶対に(五輪に)出たいという気持ちがあれば出られる。今までもそうだった。自分に自信を持つことが大事」と巻き返しを誓った。