16年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(25=ブリヂストン)が、シンガー・ソングライターmiwaと結婚判明後初のレースに臨んだ。成年男子200メートル個人メドレーに出場。予選は2分0秒44、決勝は1分59秒76で2位。目標だった日本代表候補入り基準タイム1分59秒23をクリアできなかった。明日15日の100メートル背泳ぎで、再び基準タイムクリアに挑む。

萩野はゴール後、首を少しだけ左右に振った。目標をクリアできずに「受け止めなきゃいけない。レースで出し切るという部分がまだ弱いのかなと思う。もう少しいくかなと思ったが、僕の足りないところ」と結果を受け入れた。「力んで泳いでいる部分がある。最後のクロールで『ここからだ』と思った時に体が動かなかった。アチャチャと思った」と振り返った。

午前の予選後にはmiwaとの結婚と今冬の第1子誕生について初めて口を開いた。「力を得ました。この決勝も全力で頑張ろうと思います。(周囲に祝福されて)すごくうれしいです。(彼女は)僕の状況も分かっているし、国体が大事と分かってくれている。応援してくれている。結婚したことにより、支えになっているので、その支えを糧に目指すところを目指していくだけかなと思います」。

8月のW杯東京大会で半年ぶりのレースに復帰して今大会が2戦目。「W杯よりも確実にいい」と話していた。決勝のタイムも0秒27とわずかではあるが、上がっている。東京五輪に向けて、日本代表候補入りは意味を持つ。「(基準タイムを)切る、切らないで大きく変わってくる。いい準備をして、明日に臨みたい」と口にした。