男子フリースタイル65キロ級3位決定戦は後味の悪さを残した。

敗者復活戦を勝ち上がった乙黒拓斗(20=山梨学院大)が判定に納得できず、試合では冷静さを欠いて敗れた。

ハンガリー選手に対し、組み手争いでラフプレーの反則を取られたことに納得できず、手を広げて審判に訴えた。残り1分20秒の場面、判定は変わらずに1失点して1-3と苦しくなった。以降は必死に左足首に食らいついて背後に回り3-3とする反撃を見せたが、残り7秒で2失点して終戦。終了後は審判席に詰め寄る姿があった。

昨年大会を日本勢最年少の19歳で制した。研究される対象となり、離れた距離からの伸びるストライドでのタックルなどが不発に終わった。「情けない。代表失格」とショックは大きかった。

5位となり、出場枠は獲得した。12月の全日本選手権で優勝すれば、東京五輪代表に内定する。