ノルディックスキー・ジャンプ男子の雪印メグミルクスキー部が16日、北海道神宮で必勝安全祈願を行った。

昨季、W杯で初めて表彰台(3位)に立った佐藤幸椰(24)が飛躍を誓った。夏の国際大会、グランプリ(GP)では日本勢トップの総合2位。本格的なシーズンに向け「底力が少しずつついてきたと感じる。良い準備をしたい」と意気込んだ。

スキー板をマイナーチェンジした。メーカーの提案で従来よりも硬く、反りがフラットに近いものになった。五輪で4個の金メダルを獲得したベテラン、シモン・アマン(スイス)も同モデルに替えて調子を上げた。当初は苦戦したが「調整を重ねて、良い感覚になった」。夏のグランプリでは個人戦8戦で昨年は立てなかった表彰台が3回。「トップの選手にはまだ及ばないが、良い手応えはある」と話した。

チーム内では自然とラグビーW杯日本代表の話題になる。注目するのは166センチのSH田中史郎。自身も161センチで、長身選手の中で戦う小柄な田中の姿に「妙な親近感がある」。桜のジャージーに負けじと、大アーチで世界を驚かす。【西塚祐司】