マラソンチケット払い戻し反発必至「詐欺だ」の声も

2020年東京オリンピック(五輪)のマラソン、競歩の札幌開催が確実となり、大会組織委員会は販売済みのチケットの扱いに頭を悩ませている。「抽選を行った経緯を踏まえ、丁寧に検討する」と基本的に払い戻しに応じる方針だ。だが高い倍率をくぐり抜けて当選した人の反発は必至で、具体策はまだ見えてこない。

新国立競技場を発着とする男女のマラソンは5月の1次抽選に続き、男子は8月の追加抽選でも販売された。五輪の花形種目として人気は高く、鈴木秀紀マーケティング局次長は「多くのお客さまに申し込んでいただいた」と話した。皇居外苑が舞台の競歩はチケット販売自体がなかった。

会場変更に対し、インターネット上では「チケットどうなるの」「詐欺だ」と当選者の困惑や憤りがあふれる。組織委の森喜朗会長は個人的な考えとして、札幌開催でも観戦を希望する当選者に優先的に割り当てる案を示すが旅費や宿泊費は自己負担となるとみられる。日程に余裕がないと、他の都府県から訪れるのは難しい。

来年8月9日に1種目だけ実施される予定の男子と違い、複雑なのが同2日の女子だ。女子の走り幅跳び予選や砲丸投げ決勝なども観戦できるチケットのため、単純な払い戻しが難しい。一部返金などが考えられるが、鈴木氏は「いろいろな選択肢を検討する。客に寄り添った形での対応を考えたい」と述べた。(共同)