秋田ノーザンハピネッツが今季ワースト失点で敗れた。東地区連覇中の千葉ジェッツに77-96。序盤から日本代表ポイントガード富樫の速いパスワークに揺さぶられ、アウトサイドの守備が甘くなったところをつかれた。

第1クオーター(Q)だけで6本の3Pシュートを決められ、逆に秋田は前半に3P12本を放ちながら2本しか決められなかった。前田ヘッドコーチ(HC)は「相手のアウトサイドは警戒していた中で乗らせてしまった」。後半は修正し3Pを1本も許さなかったが「シュート力の違いが圧倒的だった」と成功率61・3パーセントの千葉に対し、44・6パーセントに終わった精度を悔やんだ。

昨季は東地区トップ3の千葉、栃木、A東京に18戦全敗と上位陣の厚い壁に阻まれた。今季は16日にリーグ2連覇中のA東京を65-60で撃破。前節では昨季西地区覇者の琉球とアウェーで1勝1敗と互角の戦いを見せた。東地区は昨季最下位の北海道が前節まで2位につけるなど混戦模様。最下位と苦しむ千葉も強さを取り戻しつつある。

水曜のナイターにもかかわらず3608人もの観衆が詰めかけた。次節の滋賀戦に向け前田HCは「勝たないといけない試合。またチャレンジします」と気持ちを切り替えた。【野上伸吾】