孫楊、ドーピング違反否定 CAS裁定は年明けか

競泳男子のオリンピック(五輪)金メダリストでドーピング検査妨害の疑いがある孫楊(中国)が15日、スイスのモントルーでスポーツ仲裁裁判所(CAS)の公聴会に出席して不正行為を否定した。公聴会は10時間にわたった。AP通信によると裁定は年明け以降に出る見通しで、世界反ドーピング機関(WADA)が求める2~8年の資格停止処分が下ると東京五輪に出場できない。

昨年9月に孫楊の自宅で抜き打ち検査が行われた際、同選手の警備員が血液検体の容器を壊したとされる。異例の公開聴聞会で、孫楊は「検査員が適切な身分証明書を携行せず、信用できなかった」と検査を拒んだ正当性を主張した。WADAは、警告にとどめた国際水連の処分を不当としてCASに提訴した。

孫楊は2014年に違反物質の陽性反応で3カ月の出場停止処分を受けており、今年7月の世界選手権では優勝した同選手と表彰台で並ぶことを拒否するメダリストが出た。200メートル自由形で孫楊の金メダルが剥奪された場合、2位だった松元克央(セントラルスポーツ)が1位に繰り上がり、日本水連の選考基準により東京五輪代表に決まる。(共同)