世界最大級の旅行コミュニティープラットホームの「Airbnb(エアビーアンドビー)」と国際オリンピック委員会(IOC)が19日、公式パートナー契約を締結し、19日都内で記者発表会を行った。

契約は2028年までの9年間。来年に東京五輪(オリンピック)を控え、同社は「ユニークな宿泊施設」「ユニークな体験サービス」「オリンピアンによる体験サービス」の強化を図る方針だ。

「ユニークな宿泊施設」では、多種多様な宿泊施設が求められる現代において、家族連れに適している部屋やユニバーサルデザインが進んだ部屋など、ユーザーが自分にあった宿泊施設を選べる。

「ユニークな体験サービス」では、東京五輪を機会に多くの人にホームホスト(宿泊提供者)の増加を促し、自己流のおもてなしを提供する。会見に出席した田辺泰之代表取締役は「国際交流の場である五輪に新しい形で参加できる」と語った。

「オリンピアンによる体験サービス」では、IOCとエアビーアンドビーが共同で今後9年間で世界各地のオリンピアンを中心としたアスリートによる体験カテゴリをスタートする。このことから、実際にユーザーが貴重な体験をできるほかに、引退したアスリートのセカンドキャリアの可能性を見いだす。

また、会見に出席したIOCのブレッド・ヘイゼル氏は今回の締結に「五輪をデジタル時代へ進化させる」と語った。