総合空手の世界大会「第1回オールスタイル・カラテ」(24日、モスクワ)に夢源会(新潟市)所属の中学生2選手が出場する。

14~15歳の部64キロ以下級の高見悠(高志中教校3年)と12~13歳の部69キロ以下級の岩木烈生(れお、新大付新潟中1年)だ。高見は初の国際大会で、岩木は、優勝した3月のアジア・太平洋青少年格闘技大会に続く2度目の国際舞台。ともに世界の頂点を目指す。

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初の国際大会を前にしても高見に緊張はない。「出られることがうれしい」。直前練習では外国人選手の筋力の強さ、手足の長さを頭に入れ、遠い距離から間合いに踏み込む動きを確認。突きとハイキックに磨きをかけた。

9月の全日本ジュニアRF(リアルファイト)武道空手道選手権・中学男子の部で準優勝。「着実に力をつけている」と、夢源会を主宰する岩木秀之代表師範(48)は評価する。6歳で夢源会に入門し、すでにキャリアは10年目。週2回の道場通いの後は、自宅で練習動画を見ながら、ノートに反省点を書き込むことが日課だ。プロ格闘家の動画も参考にしている。実力アップの土台は、その研究熱心さにある。

国際大会は初めてだが、小4から小6までの各学年でニュージーランド、カナダ、オーストラリアに2週間ほどの短期留学の経験がある。「海外だから、という不安はあまりない」。環境の変化は問題ない。その分、試合に集中できる。「日頃の成果を出していい試合をしたい。もちろん優勝を目指す」。力強い決意をあらわにした。【斎藤慎一郎】

◆高見悠(たかみ・ゆう)2004年(平16)5月23日生まれ。東山の下小入学前の6歳から夢源会で空手を始める。高志中教校ではバドミントン部に所属。憧れの格闘家は、那須川天心。173センチ、60キロ。