女子52キロ級世界女王の阿部詩(19=日体大)は、3回戦までオール一本勝ちで準決勝に駒を進めた。

準決勝では17年世界女王の志々目愛(25=了徳寺学園職)と対戦する。阿部は今大会を制し、試合後の全日本柔道連盟の強化委員会で出席者の3分の2以上の賛成で東京五輪代表が決まる。決まれば、日本女子柔道第1号の五輪代表となる。

男子66キロでは、世界王者の丸山城志郎(26=ミキハウス)と17、18年世界王者の阿部一二三(22=日体大)も準決勝に進出。2人が順当に進めば、決勝で対戦する。

◆柔道の東京五輪代表選考 男女各7階級1人で、選手の準備期間確保を重視した「3段階」による選考で決める。(1)19年世界選手権優勝者がGS大阪大会を制し、強化委員会で出席者の3分の2以上の賛成で代表入りが決定(2)12月のマスターズ大会(中国)、来年2月のGSパリ大会、GSデュッセルドルフ大会終了時点で、強化委の3分の2以上が1、2番手の差が歴然としていると判断すれば代表選出(3)最終選考は来年4月の全日本選抜体重別選手権で、強化委の過半数の賛成で代表決定。