秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)がリーグ2連覇中のアルバルク東京(東地区2位)に76-79で惜敗した。

第1クオーター(Q)に5点のリードを許すも、第2Qにキーナンが13得点を挙げる活躍で39-34と逆転。第4Q7分17秒に同点とされてからも一進一退の攻防が続いたが、要所でフリースローの失敗やターンオーバーを許すなどミスが目立ち、競り負けた。前田HCは「強いチームは終盤の戦い方を理解している。最後は自分たちの方がミスが多くなってしまった」と無念の表情を見せた。

10月16日の今季初対戦では65-60で勝利し、昨年未勝利に終わった東地区3強(千葉ジェッツ、宇都宮ブレックス、A東京)の一角を崩した。しかし1日の全日本選手権5回戦では52-83で大敗。1週間で持ち前の激しい守備が戻った。前田HCは「全日本ではやるべきことをやらなかった。やればできるでしょ、明日は勝てるでしょ?」と試合後は選手を鼓舞した。

A東京パビチェビッチHCも秋田の進化を認めている。「アウェーの秋田戦で勝つのは並大抵のことじゃない。今年の秋田は攻守ともに力強いので、我々にとってもチャレンジだった」。10月26日滋賀レイクスターズ戦で左ひざ靱帯(じんたい)を損傷し戦列を離れていた古川が復帰。プレーは約17分と制限されたが激しいマークと、リーダーシップで存在感を見せた。「終盤リードしたところでどうコントロールできるか。アルバルクには勢いだけでは勝てない」と冷静に分析し、気持ちを切り替えた。第2戦は真価が問われる試合になる。伊藤は「今日以上の強度と遂行能力を全員が同じマインドでやらないと厳しい」と引き締めた。【野上伸悟】