女子テニスで世界3位の大坂なおみ(22=日清食品)が、新コーチと20年全豪で2連覇に挑む。15日、マネジメント会社が、新コーチに4大大会優勝請負人の名コーチ、ウィム・フィセッテ氏(39=ベルギー)が就任すると明らかにした。

フィセッテ氏は、09年から元世界女王のクライシュテルス(ベルギー)となり、2度の全米、1度の全豪優勝に導いた。その後は、ハレプ(ルーマニア)の14年全仏準優勝、ケルバー(ドイツ)の18年ウィンブルドン優勝に貢献している。

大坂とフィセッテ氏は、すでに米ロサンゼルスで、20年に向けて練習を開始しており、スポンサー関係者にもお披露目が終わっているという。大坂は、全豪優勝直後の2月に、18年全米優勝にも貢献したサーシャ・バイン氏とコーチ契約を電撃解消。5月にジャーメーン・ジェンキンス氏と新たなコーチ契約を結んだ。しかし、そのジェンキンス氏とも、全米直後に契約を解消。19年終盤は、父フランソワ氏が代理でコーチを務めていた。

大坂は、20年を1月6日開幕のブリスベン国際(オーストラリア)でスタートさせる予定だ。

◆ウィム・フィセッテ(Wim Fissette)(ベルギー)1980年3月22日生まれ。9歳でテニスを始め、16歳以下欧州選手権でベルギーを優勝に導く。その後、プロに転向するも自己最高世界ランク1291位と目が出ず、00年を最後に引退。04年にクライシュテルスの練習相手となり、その後、コーチ業に転身した。過去、クライシュテルスを含む4人の女子選手を4大大会決勝に導いた。