競泳男子の瀬戸大也(25=ANA)が17日、羽田空港から遠征先の中国に向けて出発した。新年初レースとなるチャンピオンシリーズ北京大会に向けて「1本1本集中して泳ぎたい。レース、勝負を楽しみたい」と話した。

同じ25歳のバドミントン桃田賢斗からは刺激を受けている。その桃田は遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれた。昨年末に友達になった瀬戸は「すごく気が合う感じで。2人で晩飯に行こうぜ、と話していた」。事故前日の12日にはマレーシア・マスターズで優勝した桃田から「試合、終わったよ」という連絡が入って、瀬戸も「会おうぜ」と、返信していた。

「(事故が)そのすぐ後だったのですごくびっくりした。すごく怖い。車に乗る位置だって、前に乗っている時は追突したら危険だし、でも後ろに乗っていて、後ろから車に突っ込まれたらどうにもならない」。

事故の一報を聞いて連絡をした。桃田の「何とか大丈夫だよ」という連絡に「早くよくなってね」と返信した。「一緒に同じ色(のメダル)を目指してやっている仲なので、1日も早くよくなってほしい」と気遣った。その上で「車に乗る時はシートベルトをしているし、不必要な外出は控えています」と表情を引き締めて、口にしていた。