レジェンドに花道を-。バスケットボールBリーグ1部のレバンガ北海道は、今季限りでの現役引退を表明している折茂武彦(49)の引退プロジェクト「折茂の花道」を21日午後6時から始動する。同プロジェクト開始に先立って、この日札幌市内で会見に臨んだ横田陽CEO(43)は「折茂の引退はクラブだけの問題ではない。たくさんの皆さんにご支援をいただいて、たくさんの方に折茂の最後を見ていただきたい」と思いを語った。

同プロジェクトは折茂の引退を盛り上げる4つの柱で構成される。

<1>シーズン最終試合の演出 20年4月19日に札幌・北海きたえーるで行われる19-20シーズン最終戦(対宇都宮)での演出。27シーズンの長きわたって、日本バスケットボール界に貢献してきた折茂の現役最後の試合を彩る。

<2>引退試合の開催 日本代表やレバンガ北海道などでともに戦ってきた仲間とのBリーグ初となる引退試合を6月に開催。具体的な場所・日程は未定。

<3>折茂引退記念グッズの制作 折茂のメモリアルフィギュアや引退試合特別仕様レプリカユニホームなどのグッズを製作。バスケットボール漫画の金字塔「SLAM DUNK」の著者・井上雄彦氏がデザインする引退記念ポストカードの制作も予定している。

<4>チーム強化費、選手育成 新しい才能を発掘し、第2の折茂を育てていくために、チームの強化費やレバンガ北海道アカデミー・ユースチームでの選手育成

同プロジェクトの資金は株式会社マクアケ(本社・東京)のクラウドファンディング(CF)サービス「Makuake(マクアケ)」を通じて集められる。目標金額にかかわらず、支援金がプロジェクト実施に使われる。

横田CEOは同プロジェクト実施にあたっての折茂の反応について「『えー』という反応。本人は照れというか『自分のために』というのはあった。ただクラブとして、そうやって少しでもファンのかたがよろこんでくれるのであればと。本人は感謝の気持ちを伝えたい思いが強いので『より感謝の気持ちを伝えられる場面が多くなるのであれば、非常にありがたい』ということだった」と明かした。

同プロジェクトへの支援金は3000円から可能で、支援金の額に応じて10種類ある。井上雄彦氏デザインの引退記念ポストカードなどのリターンがある。

プロジェクト期間は1月21日午後6時~3月26日午後6時まで。目標金額は折茂の背番号に合わせて「999万9999円」としている。