東京都渋谷区の路上で大麻を所持したとして、日大ラグビー部員の樋口弘晃容疑者(21)が、警視庁原宿署に大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕されたことを受け、日本ラグビー協会の森重隆会長(68)が22日、コメントを発表した。

「日本ラグビーフットボール協会登録の大学ラグビー部選手が、大麻取締法違反容疑で逮捕されたことは誠に遺憾に思います。全チームの代表者に毎年実施される講習会において、昨年からより一層、コンプライアンス遵守の重要性を伝えてきましたが、このような問題が発生したことは大変残念です。全てのラグビー関係者に改めてコンプライアンスの遵守を徹底していく所存です。なお、昨年のトップリーグの選手による薬物問題発生に対しては、トップリーグの全16チームにコンプライアンスの責任者としてインテグリテイオフィサーを設置しインテグリティの追求に取り組んでいますが、今後は、大学や全てのチームに対してもさまざまな教育・研修の機会を通じ、コンプライアンスの遵守の徹底を図ってまいります」(原文のまま)とコメントした。

樋口容疑者の逮捕容疑は18日夜、渋谷区の路上で大麻を所持した疑い。警察官が不審な様子に気付き、職務質問して発覚した。原宿署によると、容疑を認め「自分で使っていた」と供述している。同署は20日午前、東京都稲城市のラグビー部の寮を家宅捜索し、入手経路などを詳しく調べている。部員の逮捕を受けて、日大ラグビー部は活動の無期限停止を発表。中野克己監督らが21日に日本協会に報告した。