JTマーヴェラスが、岡山シーガルズを3ー2で退け、9季ぶり2度目の優勝を飾った。今季2戦ともにストレート勝ちした相性の良い相手で第1セットは先取も、第2、3セットを奪われ、逆転された。それでも、粘って耐え、第4セット以降はアンドレア・ドルーズ(26)らのスパイクで流れを変えて競り勝った。

3位決定戦は埼玉上尾がデンソーに3-0で勝った。

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一進一退の状況でも、JTの選手たちは集中力を切らさなかった。2セット奪われ後がなくなったチームを救ったのは、米国代表のドールズ。高い打点のスパイクで流れを呼び戻した。両チーム最多の36得点の活躍で、4セット、最終セットの連取に貢献した。

令和初の優勝チームに輝いた主将の小幡は、ベストリベロ賞にも選ばれた。「昨年のファイナル3で悔しい負け方をした。強い覚悟で臨んだシーズンを、最高の形で終わることができた」と喜んだ。

吉原監督は「今季の戦いを通じ『やれる』という意識が芽生え、優勝へ本気で取り組めた。頼もしい選手たちになった」と選手の成長を実感していた。