女子は富士見が、2-1で島田商に競り勝ち、7年ぶり5度目の優勝。1年生コンビの油井輝星(きらら)と佐野華鈴(かりん)が、躍動した。男女の上位計8校は、東海選抜大会(3月21日開幕、三重県)に出場する。

経験豊富な3年生が抜けた富士見を、下級生が引っ張った。先月の春高にも出場した油井は、新エースとしての自覚を胸にプレーし、チーム最多の19得点。優勝の立役者となったが「大会を通して調子が上がらなかった。今日も5割ぐらいしか力を出し切れなかった」と振り返った。

全国の舞台では自慢のスパイクを打つ機会も限られ、思い描いたプレーはできなかった。その反省から、この日は思い切りよく35本のスパイクを放ち、51・4%の決定率を残した。それでも「もっと相手のブロックを利用したスパイクを打てるようにしていきたい」と課題を挙げた。

佐野は、昨秋の春高予選ではメンバーだったが、本大会でベンチ外。味わった悔しさを力に変え、ポジションをつかんだ。この日は、チーム2位タイの13得点。第2セットには、連続のサービスエースを決める活躍でチームに勢いを与えた。「自分は精神面で弱いところがある。思い切り打って、人一倍点を取れるようになりたい」と力を込めた。

「全国総体と春高に行くためにも、自分たちが引っ張っていきたい」と油井。上級生相手にも遠慮せず、強気の姿勢でチームを勝利に導くつもりだ。【河合萌彦】