全日本柔道連盟(全柔連)は14日、男子66キロ級世界王者の丸山城志郎(26=ミキハウス)が、東京五輪代表選考会の1つであるグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(21~23日、ドイツ)を欠場すると発表した。

理由は、今月6日に左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、約3週間の加療が必要とのこと。同大会には、ライバルで17、18年世界王者の阿部一二三(22=日体大)も出場する。丸山が直接対決を制して優勝すれば、大会後の27日にも五輪代表に決まる可能性があったが、最終選考会である4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)まで持ち越される見込みとなった。

男子100キロ級のウルフ・アロン(了徳寺大職)、男子100キロ超級の原沢久喜(百五銀行)、女子57キロ級の芳田司(コマツ)の五輪代表候補1番手も、負傷や負傷後のリハビリを理由に欠場する。

 

以下、出場予定選手

▽男子60キロ級 高藤直寿(パーク24)

▽男子66キロ級 阿部一二三(日体大)

▽男子73キロ級 大野将平(旭化成)

▽男子81キロ級 永瀬貴規(旭化成)

▽男子90キロ級 向翔一郎(ALSOK)

 

▽女子48キロ級 渡名喜風南(パーク24)

▽女子52キロ級 阿部詩(日体大)

▽女子63キロ級 田代未来(コマツ)

▽女子70キロ級 新井千鶴(三井住友海上)

▽女子78キロ級 浜田尚里(自衛隊)

▽女子78キロ超級 朝比奈沙羅(パーク24)

 

◆柔道の東京五輪代表選考 男女各7階級1人で、選手の準備期間確保を重視した「3段階」による選考で決める。(1)19年世界選手権優勝者が同11月のGS大阪大会を制し、強化委員会で出席者の3分の2以上の賛成で代表入りが決定。女子78キロ超級の素根輝(そね・あきら)のみが内定(2)同12月のマスターズ大会(中国)、2月のGSパリ大会、GSデュッセルドルフ大会終了時点で、強化委の3分の2以上が1、2番手の差が歴然としていると判断すれば代表選出(3)最終選考は4月の全日本選抜体重別選手権で、強化委の過半数の賛成で代表決定する。