フィギュアスケート男子ジュニアの佐藤駿(16=埼玉栄高1年)が18日、拠点の埼玉アイスアリーナで練習を公開した。昨年のジュニアグランプリファイナルを制した有望株。同じ仙台市出身の羽生結弦ら以来、日本人6人目となる世界ジュニア選手権(3月4~7日、エストニア・タリン)を見据えた4回転ルッツ成功など好調ぶりを示した。

先週のババリアン・オープン(ドイツ)でジュニアながらシニア大会初優勝。22年北京オリンピック(五輪)へ、来季のシニア転向計画を明かした上で「世界ジュニアでも勝って、いい形で来季につなげたい」。将来のスーパースラム(主要大会6冠)達成に必要なジュニア2冠を「狙うというより演技に集中する」姿勢でつかみ取る。

同い年の鍵山優真(星槎国際高横浜1年)が冬季ユース五輪金メダル、4大陸選手権3位の成績を収めたことを刺激に「まだ試合で2回しか降りていない4回転ルッツの精度を高めたい」と発奮した。【木下淳】