全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は19日、代表選考会の1つであるグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(21~23日、ドイツ)に帯同するため、成田空港で取材に応じた。

27日に東京オリンピック(五輪)代表内定会見が控えるが「優位に立っているグループがドイツに派遣されているので、注目したい」と話した。

昨年12月のマスターズ大会(中国)、今月のGSパリ大会、GSデュッセルドルフ大会終了時点で、強化委員会の3分の2以上の委員が1、2番手の差が歴然としていると判断すれば代表に選出される。

金野委員長は「決して無理をして決めるつもりはないが」と前置きし、代表内定を出すための条件を強化委員会でシミュレーションしていると明かした。また、「階級別の候補選手間での差がはっきりとしたと判断した場合、来週審議する」と述べた。

最終選考は4月の全日本選抜体重別選手権で、強化委員会の過半数の賛成で代表決定する。男子66キロ級阿部一二三(22=日体大)と丸山城志郎(26=ミキハウス)の代表争いは、最終選考会まで持ち越される見込みだ。