ショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(17=関大KFSC)が156・38点を記録し、合計230・65点で2連覇を果たした。

冒頭は4回転サルコーを回避し、3回転で着氷。そこからはトリプルアクセル(3回転半)を2本まとめるなど、完成度の高い演技を披露した。両拳を振り下ろして喜びを表現し、納得した表情を見せた。

「たくさん(演技までに)動いて『今、跳べる』というところまで持っていけた。心の面でも集中をすごく高められた。気合を入れて跳ぶことができました」

今後は世界選手権(3月18日開幕、カナダ・モントリオール)に向けて、総仕上げに入る。シニア1年目の昨季は4位。コストルナヤ、シェルバコワ、トルソワの「ロシア3人娘」ら、実力者と頂点を競い合う。

「昨年はミスがあって、そういう順位(4位)になった。今回はとにかくミスなしの演技を目指したい。そこで勝てなかったら、そこまでに自分の状態を完璧にもっていけていなかっただけだと思う。世界選手権では完璧な演技をそろえて、ショート、フリーともにガッツポーズできたらいいなと思います」

シニア2年目の大舞台へ、オランダでの収穫を生かしていく。(ハーグ=エリーヌ・スウェーブルス通信員)