スーパーラグビー(SR)の日本チーム「サンウルブズ」が27日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、3月に予定していた国内開催2試合を国外で実施すると発表した。対象試合は、8日の大阪・花園ラグビー場でのブランビーズ(オーストラリア)戦、14日の東京・秩父宮ラグビー場でのクルセイダーズ(ニュージーランド)戦。両試合とも既に1万枚近くチケットが売れていたが、代金を払い戻して対応する。

SRの主催者が、一両日中に試合会場の変更など、詳細を発表する。その案内に基づき、サンウルブズ側も具体的な対応を進めていく。国内での試合は4月以降も予定されているが、感染拡大する新型コロナウイルスの経過を見ながら開催可否を決めていく。

都内で取材に応じた渡瀬裕司代表理事CEOは「相手チームに不安なく試合に臨んでもらうのは、ホスト側の責任」と国外開催に至った経緯を説明。主催者や相手チームと協議を重ねたことを明かし「試合を楽しみにしていたファンに申し訳ない」と苦渋の表情を浮かべた。