B1新潟アルビレックスBBは、新型コロナウイルスの影響により29日から3月11日までのリーグ戦の延期が決定してから一夜明けた27日、チーム練習をアオーレ長岡で行った。試合再開予定は3月14、15日の琉球戦(アオーレ長岡)。庄司和広監督(45)は「中止ではなく延期」と次戦を見据えることに集中させた。チームは気持ちを切り替えて中断期間を過ごす。

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週末(29、3月1日)に三河戦が行われるはずだったアオーレ長岡で、新潟のメンバーは汗を流した。「試合中止ではなく延期。琉球戦に備えてやるべきことをやる」。練習開始前の円陣で庄司和広監督(45)は言った。再開予定の琉球戦までは前戦のA東京戦(15、16日)から約1カ月空くことになる。「コンディションを落とさないように」(庄司監督)。ダッシュをまじえながらのシュート練習を中心に1時間40分。負荷をかけたメニューをこなした。

リーグ戦延期が決定した26日はオフ。その日のうちに選手に通達された。主将のPF鵜沢潤(38)も「仕方のないこと。見に来てくれる人の健康が第一なので」。全員が気持ちを切り替えて練習に臨んでいた。

新潟は現在、中地区4位でリーグ全体順位は15位。チャンピオンシップ進出の地区2位以内を狙えるが、同時にB1残留プレーオフに回る全体順位下位4チームにも入っている。PG五十嵐圭(39)は「自分たちの状況を考えれば、延期をプラスにも変えられる」と試合間隔が空くことをポジティブにとらえた。

家庭の事情で一時帰国し、A東京戦を欠場していたPFニック・パーキンズ(23)が24日の練習から合流。ケガから復帰して3試合をこなしたPFラモント・ハミルトン(35)、チームにフィットしてきたPFエグゼビア・ギブソン(31)と外国人選手がそろった状態で練習できる。日本代表候補に入ったSG今村佳太(24)ら若手のスキルアップも図れる。

試合ができないもどかしさや感染の不安はある。それでも準備はできる。「暗くなっている日本を、2週間後にはスポーツで盛り上げたい」。今村は力強く言った。【斎藤慎一郎】