2月27日、バルセロナ合同テスト2週目の2日目が行われ、フェラーリのセバスチャン・フェテルが1分16秒841のトップタイムを記録した。

今季は不調が伝えられマティア・ビノット代表自身が「現時点ではライバルにおくれを取っている」と認めるフェラーリだが、最も柔らかいC5タイヤを履いてタイムアタックを行っても、テスト1週目にメルセデスAMGが記録した1分15秒には遠く及ばず、この日敢行したレースシミュレーションでもペースは伸び悩んだ。

一方レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが朝のウエットコンディションでの走行取りやめやぬれた白線に乗ってスピンを喫したことで時間を失ってしまいわずか31周にとどまったが、硬いC2タイヤで1分17秒738の6番手タイムを記録した。

レッドブルはこの日から投入したフロントウイングや整流板などの新型空力パッケージの確認などを淡々と進めており、その中で記録されたタイムに過ぎない。

「(スピンは)右側の2輪がちょっと白線にタッチしてしまって、そこがぬれていたというだけのことだよ。コックピットからは見えなかったんだ。それでも予定していたプログラムは全てこなすことができたし、マシンの理解はさらに進んだ。新パーツに関する理解は進んでいるし、それと同時に速さをもたらしてくれるものであることを願っているよ」

ホンダのパワーユニットはこの日もノートラブルで走り、アルファタウリのピエール・ガスリーはC5タイヤで1分17秒066の2番手タイムを記録している。(米家峰起通信員)