錦織の思い出の場所が、新型コロナウイルスに感染した人たちを助ける前線基地となる。

全米テニス協会は、テニスの全米オープンの会場として知られるニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターが新型コロナウイルス感染拡大の対応で臨時病院として使用されることを明らかにした。

会場は、14年の大会で、錦織圭(30=日清食品)がアジア男子初の4大大会シングルス決勝に進んだ舞台でもある。全米は屋外のため、大会では使用しないが、会場にはコートが12面ある室内練習場がある。その場所に350床のベッドを用意するほか、患者ら向けに食事を準備するという。

同テニスセンターは39、64年と2度にわたって開催されたニューヨーク万国博覧会の跡地内にあり、現在は周辺施設を含めて公園となっている。その名前が「フラッシング・メドウ・コロナ・パーク」というのは皮肉だ。