世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスが、来年の東京五輪で金メダルを狙う有力選手にも及んだ。ハンガリー水泳連盟は1日、昨年の世界選手権女子200メートルバタフライで世界一に輝いたボグラルカ・カパス(26)らが新型コロナウイルスに感染したと発表した。

同国水連によると、代表チームの選手、スタッフらを検査を受けたところ、カパスら9人から陽性反応が出たという。17年の世界選手権で400メートルリレーで銅メダルを獲得したメンバーの1人、ドミニク・コズマも含まれている。代表チームはここ数カ月、東京五輪に向けて温暖な国外で強化合宿を続けてきた。

東京五輪でも金メダルを狙うカパスは、写真共有アプリのインスタグラムに動画をアップし「私は元気です。日常生活は変わりませんが、今は家で過ごし、庭の新鮮な空気を吸うようにしています」とコメント。その上で「たとえ元気であっても、特別な注意を払った方がいいし、家にいるべきだ。あなたがウイルスを運んでしまうかもしれない」と世間に向けて注意を促した。

ハンガリーは現時点で525人が感染しており、20人が死亡している。