全日本柔道連盟(全柔連)は9日、東京・文京区の講道館内の事務局に勤務する男性職員1人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。全柔連職員の感染者は5人となった。

全柔連によると、男性はこの日、陽性と判定された。氏名や部署などは、個人の特定につながるとして非公表という。

全柔連では、4日に男性1人、7日に男性と女性1人ずつ、8日に男性の職員1人が陽性と判定された。全柔連内のクラスター(感染者集団)化が懸念されており、現在も数人の職員が発熱症状を訴えている。この日、5、6人の職員がPCR検査を受けた。全柔連の中里壮也専務理事(62)は事務局内で感染が続いていることに関して「世間をお騒がせし、大変申し訳ない。これ以上の感染拡大を起こさないため今後も在宅勤務などの対策を取っていきたい」と話した。

事務局を3月30日から今月10日まで原則的に閉鎖するとしていたが、3月31日に延期となった男女の全日本選手権の開催形式などを議論する会議を実施。複数の職員が出勤していた。コロナ感染拡大防止と政府の緊急事態宣言を受け、事務局の閉鎖期間を5月6日まで延長することにした。  東京五輪の1年延期に伴い、既に内定している男女13階級の処遇や代表選考を協議する15日の常務理事会は、インターネット会議で実施する。その後の理事会は書面で決議を行う予定。