男子テニスで今年から錦織圭(30=日清食品)のコーチに就任したマックス・ミルヌイ氏(42)が27日、錦織を指導することについて初めて心境を明かした。

錦織自身の公式アプリの中で、動画で「この時間を生かして、最大限に圭に協力していきたい」と、“野獣”の愛称とは正反対に、にこやかに話した。その中で「圭は3月後半にはプレーしようと考えていた」と、3月に復帰しようとしていたことを明かしている。

錦織は昨年の9月の全米を最後に、右ひじのけがでツアーから離脱。昨年10月には、右ひじ関節内遊離体(通称肘ネズミ)の除去手術を受けた。

しかし、今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大で世界のテニス界はすべてが動きを止めた。男子ツアーも7月31日まで行われず、4大大会の内、ウィンブルドンは今年の中止を発表した。しかし、ミルヌイ・コーチは「圭は成長したいと貪欲だし、多くのものを吸収している」と、復帰に向けて順調であることを強調した。

また、14年から錦織を指導してきたマイケル・チャン・コーチとも連絡を取っており、「多くの情報をもらっているし、いいチームが組める。新しい圭を見せられると思う。新シーズンがいつ来てもいいよ」と話した。

錦織は昨年、11年からコンビを組んでいたボティーニ・コーチとの関係を解消。ミルヌイ氏を新コーチに迎えていた。基本、全試合に同行するツアー・コーチはミルヌイ氏で、チャン・コーチが、4大大会などメジャーで参戦するアドバイザーの立場は変わらない。