競泳でオリンピック(五輪)2大会連続2冠の北島康介氏(37)が31日、ユーチューブのライブ配信に登場した。世界選手権400メートルメドレーリレーで03年に銅メダル、07年銀メダルを獲得した日本チーム(森田智己、北島康介、山本貴司、細川大輔)の4人で1時間半、語り合った。

母校近大で指導を行う山本氏は、北島氏に平井伯昌コーチの、森田氏に鈴木陽二コーチの指導法について質問した。北島氏は、平井コーチについて「自分よりも1歩も2歩も先をいってくれる存在だった。選手の夢を、自分の夢のように取り組んでくれるコーチ」と表現。森田氏は、鈴木コーチについて「金メダルを取る術を知るコーチ。この人についていけば金メダルがとれると、素直に練習することができた。細かいことは選手にはいってくれないので、選手が意識高くやらないといけないと思う」と話した。

4人の話は、水泳界の未来についても展開した。国際水連から一線を画して昨年からスタートした国際リーグ(ISL)について北島氏は「海外も含めて、水泳が多くの人に認知してもらえるように。国内のリーグじゃないから、幅広く知ってもらえると思う」と新たな動きに期待していた。

ライブ配信は、北島氏が主宰する会員制の水泳教室「KITAJIMAQUATICS(キタジマアクアティクス)」のユーチューブチャンネルで行われたもの。同教室はインスタグラムでのライブ配信など、競泳に関する発信を継続的に行っている。【益田一弘】