バスケットボール女子Wリーグの新潟アルビレックスBBラビッツが1日、今季から指揮を執る大滝和雄監督(74)のもと、新チーム初の全体練習を新潟市北地区スポーツセンターで行った。

新潟工高の監督時代にウインターカップ4強などの実績を持つ名将が、身ぶり手ぶりを交えながら初練習を仕切った。「シュートはフリースローを打つつもりで」「オフェンスはタイミングを合わせて」と、今季のテーマの得点力アップを意識し、シュートへの指示を多く飛ばした。

15年から1年間、東京学館新潟高の男子の外部コーチを務めて以来の現場復帰。「おもしろいチーム。可能性を見いだせてうれしかった」と笑う。G宮坂桃菜(25)は「足の出し方や、相手守備を見るなど、基礎的な指摘を受けた。新鮮だった」と大滝監督を迎えての練習始動の感想を話した。

新型コロナウイルスの影響で活動ができていなかったが、この日、ようやく初めて選手12人全員がそろった。選手間の距離を取るなど、感染防止のため細部に気を使いながらの練習だった。F北川直美(26)、CFロー・ヤシン(25)がケガの影響で別メニューと、まだまだチーム状態は万全ではないが、大滝監督は「まずは走り込んで、体を絞らせる。ケガ人が戻ってからが楽しみ」と慎重に9月開幕予定のシーズンに合わせる。「人海戦術になる。層を厚くして1戦1戦、戦っていけるようにしたい」と抱負を話した。