ラグビーの聖地・花園に選手たちが帰ってきた。

19~20年シーズンのトップチャレンジリーグ(トップリーグ2部相当)で優勝を飾った近鉄が2日、大阪・花園ラグビー場敷地内で練習を行った。

前日1日に1月以来となる、チームとしてのトレーニングを再開。だが、新型コロナウイルスへの対策で、選手を5~6人の7班に分け、屋内ではマスク着用となっている。トレーニング器具の共用は避けるなど制限は多いが、有水剛志ヘッドコーチ(HC、46)は「1つのターゲットに向けて、歩み出せた」と前向きだ。

トップリーグ(TL)は21年秋以降に新リーグの開幕を予定。その新リーグへとつながっていく20~21年シーズンの日程や参加チームの構成などは、現時点で発表されていない。

その中で近鉄はTLの「トップ8」という目標を共有。有水HCは「そのためにプレーにおいて、局面ごとの厳しさが必要。攻撃は進化、防御は一定性を高めなければいけない」と力を込めた。

元オーストラリア代表の名コンビで知られるSHゲニア、SOクーパーらはコロナ禍で来日時期こそ未定だが、週2回のオンラインミーティングに参加。5月18日の始動もオンラインで全員が顔を合わせる形となったが、有水HCは「全員でグラウンドで練習できない分、ラグビーナレッジ(知識)は高められる」と言い切った。クラブとして掲げる理念は「感動」。花園で躍動する日を見据え、準備を進めていく。【松本航】