バスケットボールB2の仙台89ERSに新加入した笹倉怜寿(22)が3日、練習に初合流した。1日にA東京から期限付き移籍。東海大3年時には全日本大学選手権優勝に貢献し、U-22日本代表にも選出された身長187センチの大型ポイントガード。昨季は特別指定選手でB1の舞台に3試合出場しており、初のフルシーズンに挑む。

本格的なプロ1年目を仙台での武者修行に決めた。笹倉は「いろんなことを吸収して、僕自身も成長しながら、目標のB2優勝に貢献したい」。桶谷大ヘッドコーチ(42)も「ボールハンドリングもできて、高さがあるのは彼の武器。身体能力もあるので、体格を生かしたディフェンスはチームの武器になると思う」と話すように、長身ポイントガードに求める期待は大きい。

富山市立奥田中出身。同学年に明成(宮城、現仙台大明成)でウインターカップ3連覇に貢献したNBAウィザーズの八村塁(22)がおり、中3では同校初の全中初出場と準優勝に貢献した。笹倉は元チームメートについて「中学の頃から高い意識で、練習に取り組んでいた。(今は)丁寧でアグレッシブなプレーをしているので、常に冷静でプレーする姿は刺激を受ける」と話した。契約期間は1年。友人が高校時代に過ごした街で、飛躍の年にする。【相沢孔志】