B1新潟アルビレックスBBは7日、PG五十嵐圭(40)との20-21年シーズンの選手契約合意を発表した。五十嵐はBリーグ開幕年の16-17年シーズンに名古屋Dから新潟に移籍し、来季が新潟での5シーズン目になる。新型コロナウイルスの影響でシーズンが打ち切りになった今季は中地区4位。前季の中地区優勝から後退した。福田将吾新監督(36)を迎えて立て直しを図る中、ベテランがその中心になる。

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大黒柱は新しいシーズンも健在だ。五十嵐はクラブを通じて「強い気持ちをもって新潟のために戦っていきたいと思います」と決意を新たにした。チームが低迷した今季は個人的にも不完全燃焼だった。40試合出場で1試合平均9得点。目標に掲げた平均15得点に届かなかった。チーム同様に来季は巻き返しを図るシーズンになる。

小菅学社長(46)が五十嵐に寄せる信頼に揺るぎはない。「昨季、チーム作りがうまくいかない流れでも、経験を生かして引っ張ってくれた。再建に不可欠な存在」と言う。PF鵜沢潤(38)が退団、PG柏木真介(38)が三河に移籍とベテランが抜け、川崎からSF林翔太郎(24)、B2東京ZからPG柏倉哲平(25)が加入するなど若返りが進む。五十嵐の経験、実績がこれまで以上にチーム全体の支えになる。

小菅社長は福田新監督が「早く圭さんと話したい」と五十嵐と積極的にコミュニケーションを取ろうとしていることも明かした。その上で「五十嵐には、新潟イズムをチームに植え付けてもらいたい」とあらためて期待をかけた。

全体練習開始は7月以降になる見込み。五十嵐は「新型コロナウイルスの影響で大変な状況が続いていますが、一緒に乗り越えていきましょう」と自身を奮い立たせるように、ファンにメッセージを送った。【斎藤慎一郎】

◆五十嵐圭(いがらし・けい)1980年(昭55)5月7日、新潟県上越市生まれ。直江津東中から北陸高(福井)に進み、中大へ進学。3年の時にインカレ準優勝。卒業後は日立に入社。06年は日本代表として世界選手権に出場。09年にトヨタに移籍し、10年から三菱電機名古屋に所属。16年に新潟に移籍。19-20年は1試合平均9得点、同3・6アシスト。ポジションはPG。180センチ、73キロ、背番号7。