全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事は2日、新型コロナウイルスの影響に伴う練習再開に向けたガイドラインの簡略版を作成する考えを示した。

オンラインで行われた新型コロナウイルス対策委員会後、代表取材に応じ「練習再開の指針を子供たちに分かりすいようにイラスト化して出そうとの話になった」と説明した。

全柔連は6月上旬、4段階のガイドラインを発表。第1段階は相手と「組み合わない柔道」で、1人当たり畳4枚のエリアで1人打ち込みや受け身などを中心に行う。第2段階から相手と組み合う打ち込みが可能となり、第3段階では実戦形式の乱取りができる。対外試合や出稽古が許可される第4段階は、稽古再開から2カ月以降となる。

新型コロナウイルスの感染状況により、地域での練習段階も大きく異なる。感染者の多い都内は練習再開から1カ月経過してもいまだ第1段階で、感染者の少ない地域では第3段階に進み、“稽古格差”の課題が浮き彫りとなっている。ガイドラインは書面で細かく明記され、一部関係者から「細かすぎて分かりにくい」などの声が上がっていた。