バスケットボールBリーグのレバンガ北海道が6日、札幌市内で20-21シーズンに向けて始動した。

チーム創設10年目の新主将には日本代表でも主将経験のある在籍2季目の橋本竜馬(32)が選ばれた。「大役に身が引き締まる。30勝がチーム目標だけど、30敗していいというわけではない。(地区最下位だった)昨季の悔しさを結果で残し、レバンガの基盤を築けるようなシーズンにしたい」と意気込んだ。

折茂、松島が引退し、チームの看板2人がコートを去った。「自覚と責任を持ってチームとしてステップアップしていかないといけない」。力強く語った橋本の言葉に象徴されるように、1人1人が新生レバンガを築き上げていく覚悟で新たなシーズンを迎える。

3カ月ぶりの全体練習では、8月以降来日予定の新外国人選手2人を除く9人が集まった。初日から宮永雄太新監督(38)が求めるハードワークを軸にしたディフェンス中心のメニューに、プロ10年目の橋本は「今日の開始は今までで一番きつかった」。新型コロナウイルスの影響で例年行う夏季合宿は予定されていないが、Bリーグでは17-18シーズンの26勝を超える30勝へ、今後週3、4回のペースで練習。今季のスローガンは「This is us」。「これがレバンガ北海道だ」と体現するシーズンに挑む。【浅水友輝】

○…チーム初の道産子指揮官、宮永監督がチーム内競争を促した。新生レバンガの核について「全選手」と答え、昨季の成績を問わず「監督が変われば当然そこから新たな競争が生まれる。全選手にチャンスを与えたい」と横一線を強調した。就任後初の全体練習では、体育館の壁にプロジェクターで映像を投影しながら指導するなど、さっそく自身のカラーを出していた。

▽玉木祥護(23=札幌旭丘)(故郷北海道で移籍後初の練習に臨み)「基礎的な部分やディフェンスが中心でものすごくハードで疲れた。それ以上にこれをもっともっと上手く自分のものにしていけば、今シーズンレバンガの力になれる」