日本一の女性柔道整復師を決める「ミス柔道整復師」初代グランプリに輝いた三重県在住の糸毛千渚さん(26)が13日、日刊スポーツの取材に応じ、喜びを語った。

ツイッターを利用したオーディションで、ファン投票により11日に決定。ファイナリスト7人中、投票総数の過半数を占める1224票を獲得した。

糸毛さんは「仕事への熱い思いを貫き、その本気が伝わったのかもしれない。支えてくれた方に感謝し、これを機に柔道整復師という仕事をさらに多くの方へ知ってもらえたらうれしいです。今後も使命感を持って、外傷を見て、整復や固定など『手術をせずに治す』というプライドを忘れずに、たくさんの患者様を救っていきたいと思います」と決意を新たにした。優勝賞金30万円の使い道は「未定」という。

ミス柔道整復師は、柔道整復師の求人サイト「ボンジョブ」が企画した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込む業界を活気づける目的で開催。社内外から賛否の声が上がったが、国家資格でもある柔道整復師の認知度向上や、女性の社会進出を応援するために実施を決断した。5月4日から7月5日まで選考が行われた。

準グランプリは、北原佳奈さんと本田野乃佳さんが受賞した。今後は「ミスター柔道整復師」も検討中という。【峯岸佑樹】