バレーボール女子代表が2日、紅白戦を無観客で行った。新型コロナウイルスの影響で本年度の国際大会が中止となる中、ファンへ活躍する姿を見せようとインターネットで有料ライブ配信。赤と青の2チームに分かれ、3セットゲームが行われた。主将の荒木絵里香や古賀紗理那が入った赤チームが2-1で勝利を収めた。

東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で代表合宿中の19人が参加。1セット目から接戦が続き、中盤まで一進一退の展開に。赤チームは古賀、鍋谷友理枝、荒木など的を絞らせない攻撃をする一方、青チームは黒後愛、石川真佑らが強烈なスパイクやサーブで応戦。最後は荒木にブロックされ、赤チームが25-22で先取。2セット目も連取して勝利した。

追加で行われた3セット目は青チームが粘りを見せ、12-25で1セット取り返した。中田久美監督は「短い合宿期間の中で選手たちがよく準備して試合に臨んでいた」と振り返った。荒木は「久々にユニホームを着てゲームができて楽しかった。私たちのバレーを通してみなさんに元気を与えられたらうれしい」と話していた。

同日には他に男子代表の紅白戦も行われ、フルセットにもつれる接戦になった。西田有志や石川祐希の赤チームが、主将の柳田らの黒チームに2-1と逆転勝ちした。

西田は「バレーボールするのが難しい状況の中で、今回こういう機会をもらえてよかった」と喜びをかみしめ、石川は「勇気や元気が届けられるようにと臨んだ。たくさんの方々のおかげでバレーボールができると実感した」と感謝していた。【平山連】