東地区9位ウィザーズのルーキー八村塁(22)が同8位ネッツ戦に先発した。再開2戦目は相手から厳しいマークを受け、約32分間の出場で9得点にとどまり、4リバウンド、4アシスト、1スチール、1ブロックの成績だった。チームはプレーオフ出場を争うライバルとの直接対決に敗れ、逆転での進出が厳しい状況に追い込まれた。八村は「どうしても勝ちたい一戦だったが、こういう形になってすごく悔しい」と話した。

得意とするミドルレンジからのジャンプシュートをなかなか繰り出せなかった。前半の得点は第2Qに決めた2本のフリースローのみ。「相手もしっかりスカウティングしてきていて、僕のやりにくいように守っていた。ダブルチーム、トリプルチームで来られ、シュートを打つチャンスが少なかった」と振り返った。

それでも後半に入ると、積極的なプレーが見られた。第3Q開始早々、相手に囲まれながらも果敢に放ったフックシュートは外れたものの、すぐにボールを奪い返してレイアップシュートを決め、この日最初のフィールドゴール成功。第4Qでは右手一本でダンクをたたき込むシーンもあった。しかし勝負どころで突き放され、八村は「相手はチームでよく守っていた。僕らはディフェンスでミスが続いた場面があり、そういうところが敗因につながった」。

プレーオフには東西上位8チームが進出。再開後の全8試合を終えた時点で8位チームと9位チームが4ゲーム差以内の場合は、最後の1枠を争う決定試合(プレーイン・トーナメント)が行われる。ウィザーズは2連敗となり、ネッツとの差を7ゲームに広げられた。プレーイン・トーナメントに持ち込むには、残り6試合で「3ゲーム差」を詰めなければならない。翌3日には同地区ペーサーズ戦が控えるなか、「あしたすぐ試合がある。しっかり切り替えたい」。ルーキーは懸命に前を向いた。