日本レスリング協会が国などからコーチに支払われる報酬をめぐり、過去に不適切な会計処理をしていた疑いが12日までに浮上した。

4月に元コーチから日本オリンピック委員会(JOC)に報告があり、月内に報告書の提出を求められた。12年まで、補助金と競技団体負担金で支払うコーチへの謝金の一部をコーチらに寄付させていたという。集金したお金は、海外遠征での会食代などに使用されていた。当時は禁止ではなかったが、他競技にも同様の仕組みが広がる事実が明るみに出て、補助金の返還が命じられた。日本協会は「現在調査中です」と回答。JOCは「事実確認をしている段階」とした。