B1新潟アルビレックスBBは、20-21年シーズンに向けた体制づくりを進めている。小菅学社長(46)がリーグ参戦5季目を迎えるチームについて、連載「小菅学社長のBBコラム」(毎月第1、3金曜掲載予定)で裏話を交えて紹介する。

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プレシーズンゲームも終盤に入り、約2週間後の10月3、4日にはいよいよ開幕戦(横浜ビー・コルセアーズ=アオーレ長岡)です。現時点で新外国籍選手のPFチャールズ・ミッチェル選手(26)は、新型コロナウイルスによる入国制限のため来日できていませんが、SFロスコ・アレン選手(27)とPFリチャード・ヘンドリックス選手(33)は8月31日にチームに合流。仕上げに入っています。

2人とも福田将吾監督(36)としっかり話し合って獲得した意中の選手です。アレン選手は福田監督がアシスタントコーチだった時期の島根スサノオマジックに佐藤公威選手(36)とともに所属しています。元ハンガリー代表。これまで島根、群馬クレインサンダーズとB2でプレーしていましたが、これはたまたまB1と縁がなかっただけ。実力的にはリーグ屈指のオールラウンダーです。

ミッチェル選手、アレン選手、次はどういうタイプの選手がほしいか…。そこで挙がったのがヘンドリックス選手です。米アラバマ大卒業後、NBAウォリアーズにドラフト2巡目指名を受けた過去があります。昨季は大阪エヴェッサでプレーし、1試合平均約17点をマーク。B1を知り、本場での経験があるだけに、いい意味で余計なことをしないタイプ。賢い選手を獲得できたと思います。

ともに8月中旬に来日し、羽田空港から車で長岡に入りました。そこから2週間の隔離生活。チーム練習に合流した直後、2人を連れて長岡市内で買い物をしました。ヘンドリックス選手は自転車をほしがっていて、購入するとさっそくマンションの駐車場で乗り回していました。アレン選手は傘がほしかったようで、すぐに購入していました。2人とも買い物の最中は終始笑顔。店員さんに「アリガトウ ゴザイマス」と日本語で話していました。

長岡の住み心地の良さに安心したようです。やがて加わるミッチェル選手も同じように感じてくれるでしょう。その時が本当の意味でのチームのスタート。今から楽しみです。(新潟アルビレックスBB社長 小菅学)