都市型スポーツの国際大会「E-FISE」のパルクール男子で、島田善(ZEN、27=LDH)が初めて「世界チャンピオン」に輝いた。

同大会は新型コロナウイルスの影響で中止されたFISEモンペリエ大会の代替として100%オンラインで開催。ZENは20日に締め切った一般投票で1位となり、ジャッジ採点でも4位に食い込んだ。投票4位ジャッジ採点1位のヤシン(イラン)、投票2位ジャッジ採点3位のディミトリス(ギリシャ)と総合ランク点2・5で並び、1位タイで3者優勝となった。

ZENにとって大きかったのは動画視聴者による投票。公式サイトからの投票は英語とフランス語にしか対応せず日本選手には不利とみられたが、本人が自身のブログなどで投票方法を解説。3657票で3395票のディミトリスを抑えてトップに立ったことが、優勝につながった。専用パークに恵まれない国内での撮影だけに、好成績は自信にもなるはずだ。

15年に全米チャンピオンになり、日本人初のプロパルクールアスリートとしてシーンをけん引してきたZENだが、18年からの世界体操連盟(FIG)主催大会での優勝は初。自身のインスタグラムで優勝を報告し「家族・友だち・仲間・そしていつもサポートしてくれるみんなでつかみ取ったタイトルを誇りに思います!」と感謝した。

女子4位で決勝に進出した山本華歩(30)はジャッジ採点5位で、一般投票7位と合わせた総合ランクで6位タイとなった。