日本ラグビー協会の森重隆会長(68)が30日、元日本代表で前日29日に36歳で死去した、東芝FWコーチの湯原祐希さんを悼んだ。

同協会を通じて「突然の訃報に驚きと悲しみで言葉もありません。FWの要として日本代表を支えてきた長年の功績ははかり知れず、今後指導者としての活躍も期待されていました。これまでのラグビー界へのご功労に敬意を表するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と思いを込めた。

トップリーグ(TL)の太田治チェアマンは「急な知らせに驚きを隠せずにおります。08年のデビューより11シーズンという長きにわたりTLを代表する選手として活躍し、19年からはコーチとして新たなチャレンジを始めた矢先のことだけに残念でなりません。ここに心より哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみを申し上げます」とコメントした。

30日に発表した東芝によると、湯原さんは29日の朝にクラブハウスで自主トレーニングしていた際、突然意識を失って倒れたという。近くにいた者がAED(自動体外式除細動器)など可能な限りの救急措置を施した上で119番。救急搬送されたが、搬送先の病院で息を引き取った。