遠軽は大黒柱の復帰も、5年ぶりの全国には届かなかった。9月29日北見地区代表決定戦で脳振とうを起こし、規定で3週間試合に出られなかったNO8佐藤大輝主将が先発出場。攻守に奮闘も花園2度出場の強豪に屈した。チームの精神的支柱は「試合を重ねるごとにチームは成長してくれた。同級生と1、2年生に感謝したい」と涙を拭った。

「来年のチームの財産になる」。佐藤は敗戦の中にも希望を見いだした。試合終了間際。54点ビハインドでも、磨いてきたFW陣で攻め込んで1年生プロップ小関が執念のトライ。「来年は絶対に花園に行く」。2年連続で北大会決勝で惜敗し、この日の第3代表決定戦も敗れた。それでも佐藤を含め3年生6人の思いは次代につながる。

▽遠軽・石崎真悟監督(42) 普段の練習の取り組みだったり、生活面だったり。徹底しないといけない。花園に行くのはそんなに簡単じゃない。僕らも変わって、北北海道でNO・1になりたいという思いでまた来年挑戦したい。