柔道女子代表の増地克之監督(50)が21日、オンライン取材に応じ、12月に開催が予定されているグランプリ・ザグレブ大会(クロアチア)に東京五輪代表選手を派遣する可能性があることを明かした。

日本政府が国際大会などのために海外渡航する日本選手やスタッフに対し、帰国後に求められている2週間の自主隔離を特例で緩和する方針を確認。この特例では2週間の自主隔離が免除され、公共交通機関を利用しなければ自宅と練習場の行き来のみ認められるという。全英女子ゴルフなどの国際大会でも自主隔離を免除された選手や関係者は、宿泊先と練習・試合会場などの「バブル」と呼ばれるエリア内に行動範囲を限定され、それと同じような感染防止対策だ。

これを受けて、増地監督は「条件が整えば(大会出場を)視野に入れてやっていきたい。基本的には、選手が(出場を)希望した場合は派遣したい」と説明。しかし、その一方で、同行スタッフが帰国後2週間、自宅と練習場しか動けないことを現実的に「厳しい」とし、グランドスラム(GS)ブダペスト大会(23~25日、ハンガリー)などの状況を確認した上で、慎重に検討する考えを示した。

東京五輪女子代表は、今年2月までに全7階級の代表が決定。昨年11月のGS大阪大会で代表に内定した78キロ超級の素根輝(そね・あきら、20)は実戦から約11カ月離れている。