19年世界選手権銅メダルのビンセント・ジョウ(19=米国)が99・36点の2位で、2季ぶりのグランプリ(GP)シリーズを滑り出した。

SP曲は「Vincent」。くしくも自分と同じ名前の楽曲は、音楽配信サービス「Spotify」で偶然聴いたもの。出合いからインスピレーションを受けて採用したという。冒頭の4回転ルッツ-3回転トーループを鮮やかに決めると、4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半)も着氷した。昨年は学業が忙しく、欠場したGPシリーズで、いきなり存在感を示した。

米国のコロラドスプリングズを拠点にしながら、6年ほど前から日本の浜田美栄コーチの指導も受けている。同コーチはその肉体を「ハムストリング(太もも裏)がすごく発達している。瞬発力がすごくて、天井に当たるんじゃないかというぐらい」と絶賛する。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、今季のGPシリーズは「1人1大会」「母国または練習拠点国(エリア)」に出場が制限されている。