バレーボール女子の名門、下北沢成徳が春高バレー東京都予選で実践学園を2-0で下した。コロナ禍でインターハイ、国体が中止となり、春高バレー予選が本年度初の公式戦となった。手に汗握る接戦を物にし、来月の代表決定戦進出を決めた。

美原に危なげなくストレート勝ちを収めた後、2試合目の実践学園戦は、互いに拮抗(きっこう)した試合になった。下北成徳高はサーブミスなど自分たちで招いた失点が目立つ苦しい展開の中、主将の谷島花虹(3年)らの強打と高さを生かしたブロックで29-27、26-24。「パワーバレー」が売りの名門校が持ち味を発揮し、意地を見せた。

試合を振り返って谷島は「ここぞという時に、弱い気持ちがプレーに出てしまいました」と反省点を挙げた。2月の新人戦以降は公式戦がなかったこともあり「自分たちのレベルがどこにいるのか分からない中でのゲームは難しさがありました」。強気な姿勢を心掛け、本大会の切符を勝ち取ると意気込みを見せた。

代表決定戦は11月15日に東京・駒沢体育館で無観客で行われる。下北沢成徳は昨年の東京予選1位の文京学院大女子と戦う。昨年の大会で敗れた因縁の相手に、エースの舟根綾菜(3年)は「去年のメンバーが多く残っていて、攻守も安定している。今日の試合で出た課題を修正していかなければ」と気を引き締めていた。【平山連】