3年ぶりの優勝を目指す東海大静岡翔洋が57-0で浜松工を破り、2年連続の決勝進出を決めた。

前半から相手を圧倒し、終始危なげない展開で快勝した。また、3連覇を狙う静岡聖光学院は69-3で科学技術に勝利。2年連続同一カードとなった決勝は、11月1日午後1時半に静岡・草薙球技場で行われる。

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東海大静岡翔洋フィフティーンが躍動した。前半3分、ゴール前のラックからフッカー清太陽(3年)が先制トライ。主将の号砲を皮切りに、一気に畳みかけた。前半だけで31点を先行すると、CTB渡辺一晴(いっせい、3年)が後半だけで2トライ。相手に反撃の糸口すらつかませない内容で快勝した。今春就任した元ヤマハ発動機選手の津高宏行監督(37)は「後半はミスも多く、細かい部分で改善は必要」。その上で「(失点を)0に抑えたことは褒めてあげたい」と一定の評価を与えた。

決勝で対する王者・静岡聖光学院とは、昨年の決勝でも対戦。12-17で惜敗した。当時から主力の清は「後半にバテてしまった」と振り返る。今夏には菅平(長野)で合宿を行い、1日3部練を敢行。走力強化に加え、新指揮官の下で攻撃のバリエーションも増やしてきた。渡辺は「走りで圧倒したい」。清も「決勝も完封して花園に出場したい」と、大一番でのリベンジを誓った。【前田和哉】