メルセデスAMGルイス・ハミルトンがポールトゥウインで今季8勝目を挙げた。通算92勝目となり、ミハエル・シューマッハの記録を抜いて史上最多勝記録を塗り替えた。

スタート直後は小雨がパラつき、硬いミディアムタイヤを履いていたハミルトンは一時3位まで後退。しかし路面が乾くとすぐにポジションを取り戻し、フリー走行のロングランデータがほとんどない中で2位バルテリ・ボッタスを25秒引き離して独走勝利を収めた。

「チームのみんながプッシュし続け、イノベーションし続け、自分たちのハードルを挙げ続けてきた、そんな環境にあったからこそできたことだ。今はまだ言葉もないよ。最終ラップまで全開でプッシュし続けていて気分がレースモードのままなんだ。こんな日が来るなんて夢にも思っていなかったよ」

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得したが、レース序盤にソフトタイヤで苦しむ間にメルセデスAMG勢に大きく離され優勝争いを仕掛けることはできなかった。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーがレース全体を通して好走を見せ、予選9位から挽回し5位。レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは12位、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは19位に終わった。(米家峰起通信員)